英検1級合格への道 ~5 英作文勉強法~

目次

0 合格までのプロセス
1 受験意義
2 勉強の流れ
3 形式勉強法
4 英単熟語勉強法
5 英作文勉強法
6 長文読解勉強法
7 リスニング勉強法
8 二次試験勉強法
9 今後のアクション

5 英作文勉強法
目次

概要
使用参考書
勉強の進め方

概要

ライティングは1問だけで、指定された一つの問に対して、200~240語で英作文をします。

2でも記載したとおり、ライティングはこの英作文1問で、リーディングやリスニングの20問以上と同じ配点です。

 

また、この英作文の短縮版が二次試験の2分間スピーチになるため、二次試験にも直結します。

このため、英作文対策は、英単熟語対策と同じくらい重要になります。

使用参考書

二次試験対策も含めて、おすすめの参考書は『英検1級英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)です。

 

この参考書は、非常にシンプルな構文が使われているため、英作文の参考にできる英文が豊富です。

さらに、トピックごとにアイデアがパラグラフ単位でまとまっており、一つのBody分になります。

また、パラグラフ単位で音声もあるので、二次試験対策としてシャドーイングにも活用可能です。

 

なお、英作文対策、二次試験対策としては『英検1級面接大特訓』(Jリサーチ出版)も非常に有名です。

ただ、両方とも取り組んだ経験からすると、「大特訓」は一文が長く、アイデアの深堀レベルも高いです。

このため、そもそも英語アウトプット能力にたけている人でないと、参考にできる英文が少ないと感じました。

 

ここでは、上記理由から「英作文問題完全制覇」を用いた勉強法を紹介します。

勉強の進め方

まず、英作文に取り組むに当たっては、フォーマットを学ぶことが重要です。

ここはCHAPTER1に紹介されているので、まずは自分が書きやすいフォーマットを作り上げることから始めます。

なお、私のフォーマットは以下のとおりです。

〇Introduction
Some people may think that … However, I think that … There are following three reasons for my opinion.

〇Body
First, … For example, …
Second, … In fact, …
Third, … For instance, …

〇Conclusion
In conclusion, for the three reasons I mentioned above, I believe that … In the future, …

 

このように、最低限のフォーマットを押さえた上で、アイデアを「英作文問題完全制覇」から学びつつ、200~240語の英作文の演習を重ねていきます。

 

具体的な勉強の進め方は以下のとおりです。

非常に複雑ですが、無料アプリを最大限に活用して、自力で英作文能力を向上させる重要なステップとなります。

⇒で各ステップのポイントも記載します。

 

①CHAPTER3の実践問題について、25分間計ってPCで英作文し、「添削前」として保存する

 ⇒Wordだと自動添削機能があるため、テキストなど補助機能がないものを使用します。
 ここでは試験本番を想定し、自分のフォーマットを意識して、自分が知っている単語・構文で英作文します。

②英作文する際に、日本語ならこう書きたかったのにという単語やフレーズがでてきたら、「チェックポイント」として日本語でメモする

 ⇒①では自力で英作文しますが、書きたかったけど書けなかった英文を書けるようにするため、メモしておいて後で英訳します。

③①の英文を、Grammarlyにかけ、文字数をカウントしてメモする

 ⇒Grammarlyは無料の添削アプリで、文法や単語の誤りを指摘してくれます。
 ここでは、200~240語に到達しているかをチェックします。

④③で添削の結果、文法・単語で間違えたポイントは、「チェックポイント」としてメモし、Grammarly上で修正を反映する

 ⇒修正を反映しますが、どこが間違っていたかが後でわかるようにメモしておきます。

⑤②でメモした日本語を、Google翻訳で日本語→英語にし、日本語・英語を「チェックポイント」に追記する

 ⇒自力英作文を添削した上で、本当は書きたかったこともメモしておいて、英語表現を増やします。

⑥④のGrammarly添削後の英文をGoogle翻訳で英語→日本語にする

 ⇒添削して終わりではなく、Google翻訳の英→日→英の往復で、さらに英語力を高めるためにGrammarly添削後の英文を和訳します。

⑦⑥の日本語を、新しいタブで別のGoogle翻訳を開いて貼り付け、日本語がおかしいところを直した上で、日本語→英語にする

 ⇒Grammarly添削後の英文は、文法上は正しくなっていますが、日本語にするとおかしくなっている場合があります。
 このため、日本語チェックをした上で、再度英訳します。

⑧⑦の英訳で、元のGrammarly添削後の英文に採用できそうな英文があれば、Grammarly上で反映させ、「添削後」として保存する

 ⇒ここで、日本語と英語の表現のずれを補正し、より自分の考えに近い英文にします。

⑨CHAPTER3の解答を読みこみ、使えるアイデア、単語、フレーズがあれば、「チェックポイント」にメモする

 ⇒「英作文問題完全制覇」の解答例は参考程度になりますが、特にアイデアはここでしっかり学びます。

⑩改めて「チェックポイント」を読み返して、自分の間違い、新たなアイデア・単語・フレーズを復習する

 ⇒ここで、自力英作文で学んだことを定着させます。

 

以上のように、GrammarlyGoogle翻訳という、2つの無料アプリを活用することで、自力で英作文能力を向上させることが可能になります。

 

なお、上記の演習を繰り返す中で、もっと表現を拡げたいと感じたら、『ここで差がつく!英文ライティングの技術』(テイエス企画)が参考になります。

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