政治学び直し!~日本の選挙制度~
今回は政治学び直し第5回ということで、日本の選挙制度について学び直しします。
1 政党
・有権者に公約や綱領を示す
・主義主張が同じ同志の集まり
・政権獲得と政策実現を目指す
政党活動自体は、必ずしも国会に議席を有していなくてもできます。
国民の大多数の利益を増進する政党が望まれます。
2 圧力団体
・政府・政党などに圧力をかける
・政策決定において自らの利益を誘導
・アメリカではロビー活動として広く認知
日本では農協や経団連が有名です。
政治にも影響を及ぼす力を持っています。
3 小選挙区制
・1つの選挙区から1人を選出
・大政党に有利
・一票の格差
衆議院選挙では300近く選挙区があるのに対し、参議院選挙では原則都道府県毎の選挙区があります。
4 比例代表制
・政党の得票数に応じて議席を分配
・少数者の意見も反映されやすい
・衆議院では小選挙区制と並立
参議院選挙では、小選挙区と比例代表の重複立候補は認められていません。
衆議院選挙のように、落ちたと思ったら比例で復活ということがないです。
今回も落選報道があったのになぜか当選になったベテラン議員が何名かいたかと思いますが、この比例で復活というシステムで当選になっています。
5 選挙運動の禁止事項
・戸別訪問
・寄付
・金品の提供
候補者と一定の関係にある親族や出納責任者、秘書などが選挙違反を行った場合、その候補者の当選が無効になる連座制という制度があります。
6 メディア
・情報操作を通しての世論操作の危険
・権力を監視する第四の権力
・メディアリテラシーが必要
社会における共通の意見・意思、民主政治は世論に基づくことが必要であり、メディアの影響が多大です。
SNSなどメディアも多様化してきており、メディアの世論に与える影響がより一層巨大になっています。
このため、個人の情報収取・情報選別能力を高めることは、これからの世界を生きていくのに必須のスキルです。
衆議院総選挙の結果は第一党は自民党という結果となりました。
一方で、野党は、批判ばかりの政党は議席を失い、日本維新の会が選挙前の3倍超の議席を確保する大躍進となりました。
日本維新の会が強い野党に成長していけるかが、これからの日本の政治にとって重要な要素になるのではないかと考えています。