TOEIC L&Rテスト900点突破への道 ~2 高校レベル学習戦略~
中学英語レベルは大丈夫だけど、高校の大学入試レベルから怪しいという方が対象になります。
ここでは英文読解の基礎を身に着けるための、高校レベルの学習戦略について紹介します。
英文法のレベルアップと英文解釈の習得が肝となります。
高校レベル英文法
ここでは、『一億人の英文法』(東進ブックス)を使用します。
本書はキャッチフレーズのとおり、「話すため」の英文法であり、文法表現のイメージをつかむのにベストな文法書です。
分厚い参考書なので、隅から隅まで暗記する必要はありません。
今後、英語の勉強をしていくときに、文法に関して立ち戻る辞書的な本として考えていただければと思います。
勉強の進め方は以下のとおりです。
①解説を隅々まで精読し、知らなったところやあいまいだったところはマーカーを引く
②中学英文法に関連する項目があれば適宜『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』とリンクさせて復習する
③一通り勉強した後も、あらゆる学習の参考書として常に手元に置いておき、復習を重ねる
高校レベル英単語
ここでは、中学レベル英単語の続きとして、『究極の英単語vol.2』(アルク)を使用します。
vol.2になると、ある程度英語を勉強したことがある人でも、知らない単語が増えてきます。
逆に、vol.3、4はTOEIC L&Rの900点突破に当たって必須のレベルではないため、vol.2までを対象としています。
TOEIC L&Rを超えて英語力を高めたい方は、同じ学習方法でvol.3、4と進めていくとよいです。
vol.2の勉強の進め方は、vol.1と同じで、以下のとおりです。
①その日の単熟語を赤シートで隠して、知っている/知らないを総チェック(書いてある意味を1つでも知っていればOK)
②知らなかった単熟語について、語源を調べて、覚えるヒントを本文に書き込む(Web検索で「(調べたい英単語) 語源」で調べる、『英単語の語源図鑑』(かんき出版)で調べるなど、語源で覚えづらければ語呂もあり)
③知らなかった単熟語について、赤シートで隠して、何度もコアイメージをしみ込ませる(②で書き込んだヒントを参照する)
④翌日と翌々日も、知らなかった単語を赤シートで隠して復習する
⑤①~④を繰り返して1周を終えたら、2周目からは1日当たりの単語数を拡大して、①~④を繰り返す(②はどんどん情報を追加)
英文解釈
高校レベルの英語の勉強において重要となってくるのが、英文解釈の勉強です。
TOEIC L&Rでは、特にPart 7の攻略に必須のスキルになります。
英文解釈を勉強するためには、最低限の英文法の知識が必要となるため、『一億人の英文法』を一通り勉強した後に取り組むことをおすすめします。
英文を読むためには、いきなり速読ができるようになるわけではなく、まずは英文をかみ砕いて構造を明確にする精読が必要になります。
精読のスキルを身に着けるための勉強が、この英文解釈の勉強になります。
使用する参考書は、『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)と『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)の2冊になります。
この「英文解釈の技術」シリーズは超入門、入門、基礎、英文解釈の技術の4種類あります。
超入門は若干見づらい部分があり、英文解釈の技術は難関大学受験向けでレベルが高すぎるので省いています。
「英文解釈の技術」シリーズでは、長すぎない例文について、カッコの使い分けによって構造を見える化するやり方が解説されています。
最初は、参考書のとおりカッコをつけたりして英文をかみ砕く作業になります。
TOEIC L&Rでは本文に書き込みができないので、カッコは書けないのですが、この勉強をしないとなかなか英文読解のスピードを上げることは難しいです。
地道な勉強になりますが、以下の勉強の進め方でやってみると、英語を読むのが楽しくなってきます。
①本体と演習問題の英文を複数枚コピーして、解説を読まずにコピーに英文解釈の作業をする(「入門」では、解説の見様見真似から始める)
②解説を読み込んで解釈方法を理解する
③その日の最後にもう一度きれいなコピーで英文解釈作業をする
④翌日、翌々日も解説を読み直して復習する
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