英検1級合格への道 ~5 英作文勉強法~
概要
ライティングは1問だけで、指定された一つの問に対して、200~240語で英作文をします。
2でも記載したとおり、ライティングはこの英作文1問で、リーディングやリスニングの20問以上と同じ配点です。
また、この英作文の短縮版が二次試験の2分間スピーチになるため、二次試験にも直結します。
このため、英作文対策は、英単熟語対策と同じくらい重要になります。
使用参考書
二次試験対策も含めて、おすすめの参考書は『英検1級英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)です。
この参考書は、非常にシンプルな構文が使われているため、英作文の参考にできる英文が豊富です。
さらに、トピックごとにアイデアがパラグラフ単位でまとまっており、一つのBody分になります。
また、パラグラフ単位で音声もあるので、二次試験対策としてシャドーイングにも活用可能です。
なお、英作文対策、二次試験対策としては『英検1級面接大特訓』(Jリサーチ出版)も非常に有名です。
ただ、両方とも取り組んだ経験からすると、「大特訓」は一文が長く、アイデアの深堀レベルも高いです。
このため、そもそも英語アウトプット能力にたけている人でないと、参考にできる英文が少ないと感じました。
ここでは、上記理由から「英作文問題完全制覇」を用いた勉強法を紹介します。
勉強の進め方
まず、英作文に取り組むに当たっては、フォーマットを学ぶことが重要です。
ここはCHAPTER1に紹介されているので、まずは自分が書きやすいフォーマットを作り上げることから始めます。
なお、私のフォーマットは以下のとおりです。
〇Introduction
Some people may think that … However, I think that … There are following three reasons for my opinion.
〇Body
First, … For example, …
Second, … In fact, …
Third, … For instance, …
〇Conclusion
In conclusion, for the three reasons I mentioned above, I believe that … In the future, …
このように、最低限のフォーマットを押さえた上で、アイデアを「英作文問題完全制覇」から学びつつ、200~240語の英作文の演習を重ねていきます。
具体的な勉強の進め方は以下のとおりです。
非常に複雑ですが、無料アプリを最大限に活用して、自力で英作文能力を向上させる重要なステップとなります。
⇒で各ステップのポイントも記載します。
①CHAPTER3の実践問題について、25分間計ってPCで英作文し、「添削前」として保存する
⇒Wordだと自動添削機能があるため、テキストなど補助機能がないものを使用します。
ここでは試験本番を想定し、自分のフォーマットを意識して、自分が知っている単語・構文で英作文します。
②英作文する際に、日本語ならこう書きたかったのにという単語やフレーズがでてきたら、「チェックポイント」として日本語でメモする
⇒①では自力で英作文しますが、書きたかったけど書けなかった英文を書けるようにするため、メモしておいて後で英訳します。
③①の英文を、Grammarlyにかけ、文字数をカウントしてメモする
⇒Grammarlyは無料の添削アプリで、文法や単語の誤りを指摘してくれます。
ここでは、200~240語に到達しているかをチェックします。
④③で添削の結果、文法・単語で間違えたポイントは、「チェックポイント」としてメモし、Grammarly上で修正を反映する
⇒修正を反映しますが、どこが間違っていたかが後でわかるようにメモしておきます。
⑤②でメモした日本語を、Google翻訳で日本語→英語にし、日本語・英語を「チェックポイント」に追記する
⇒自力英作文を添削した上で、本当は書きたかったこともメモしておいて、英語表現を増やします。
⑥④のGrammarly添削後の英文をGoogle翻訳で英語→日本語にする
⇒添削して終わりではなく、Google翻訳の英→日→英の往復で、さらに英語力を高めるためにGrammarly添削後の英文を和訳します。
⑦⑥の日本語を、新しいタブで別のGoogle翻訳を開いて貼り付け、日本語がおかしいところを直した上で、日本語→英語にする
⇒Grammarly添削後の英文は、文法上は正しくなっていますが、日本語にするとおかしくなっている場合があります。
このため、日本語チェックをした上で、再度英訳します。
⑧⑦の英訳で、元のGrammarly添削後の英文に採用できそうな英文があれば、Grammarly上で反映させ、「添削後」として保存する
⇒ここで、日本語と英語の表現のずれを補正し、より自分の考えに近い英文にします。
⑨CHAPTER3の解答を読みこみ、使えるアイデア、単語、フレーズがあれば、「チェックポイント」にメモする
⇒「英作文問題完全制覇」の解答例は参考程度になりますが、特にアイデアはここでしっかり学びます。
⑩改めて「チェックポイント」を読み返して、自分の間違い、新たなアイデア・単語・フレーズを復習する
⇒ここで、自力英作文で学んだことを定着させます。
以上のように、GrammarlyとGoogle翻訳という、2つの無料アプリを活用することで、自力で英作文能力を向上させることが可能になります。
なお、上記の演習を繰り返す中で、もっと表現を拡げたいと感じたら、『ここで差がつく!英文ライティングの技術』(テイエス企画)が参考になります。
“英検1級合格への道 ~5 英作文勉強法~” に対して4件のコメントがあります。