英語基礎力習得
春がきましたね。
ということで桜を撮ってきました。
今回は英語学習のうち、英語基礎力の習得に向けた学習法ついて紹介します。
1 学習計画の設定
独学を前提とした学習法を紹介するため、まずは自ら立てる学習計画が重要になってきます。
学習計画において重要なポイントは以下のとおりです。
以下はあくまでカレンダーどおりの社会人の場合の設定例です。
- いつまでにその目標を達成するかという目標達成時期の設定
- 平日は前日の復習+日々の勉強に当てて、一日何時間勉強するか決定
- 土曜日は息抜きor遅れを取り戻す予備日とする
- 日曜日は週間復習+演習に当てて、一日何時間するか決定
まずは上記のように目標達成時期を設定して、そこまでの勉強可能時間を推計します。
それを元に、各参考書をどのようなスケジュールで勉強していくかを決めます。
2 中学英文法
英語学習の入口、中学英文法の学習法です。
1で推計した勉強可能時間を踏まえて、以下のように学習計画を設定します。
この学習では並行して7の入門英単語の学習も進めます。
<目的>
解説の詳しい参考書を使って、中学レベルの英文法を習得する。
<おすすめ参考書>
SUPER STEP くもんの中学英文法(くもん出版)
<学習期間の目安>
全178STEP:2か月→1周目:5STEP/日×5日/週×7週
<学習の進め方>
・例文を音読した上で解説を隅々まで精読し、知らなったところやあいまいだったところはマーカーを引く
・その日に学習した全ての例文を、しおりで和訳を隠しながら1回音読して和訳できるかチェック
・復習では、全ての例文をしおりで隠しながら和訳できるかチェック
3 英文法参考書
中学レベルの英文法が頭に入ったら、続けて大学受験レベルの英文法が網羅されている参考書で学習を進めます。
この学習でも並行して7の入門英単語の学習も進めます。
<目的>
大学受験レベルの英文法を網羅していて、丁寧な解説がついた参考書で理解して習得する。
<おすすめ参考書>
一億人の英文法(ナガセ、東進ブックス)
<学習期間の目安>
全18章:1か月→1周目:1章/日(長い章は土を使って巻き返す)×5日/週×4週
<学習の進め方>
・解説を隅々まで精読し、知らなったところやあいまいだったところはマーカーを引く
・中学英文法も関連するところがあれば適宜振り返る
・1周した後もあらゆる学習の参考書として常に手元に置いておき、復習を重ねる
4 英文法問題集
3の参考書は読み物なので、それを体得するための問題集をこなします。
この学習では並行して8の基礎英単語の学習も進めます。
<目的>
演習を重ねることで、3の参考書の知識を定着させる。併せて、TOEIC英文法問題をマスターする。
<おすすめ参考書>
TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問(アスク)
<学習期間の目安>
全67+20+14+7+11+3+11+6×13=211セット:5.5か月
→1周目:6セット/日×5日/週×7週
→2~5周目:12セット/日×5日/週×14週】
<学習の進め方>
・復習する際には、必ず3の参考書の該当部分も復習する
5 英文解釈
英文法を一通り学習できたら、長文読解に必須となる英文解釈の技術を習得します。
この学習でも並行して8の基礎英単語の学習も進めます。
<目的>
長文読解の基礎となる、英文解釈技術を習得する。
<おすすめ参考書>
①超入門英文解釈の技術60(桐原書店)
②入門英文解釈の技術70(桐原書店)
<学習期間の目安>
①全60章:2.5か月→1周目:2章/日×5日/週×6週、2,3周目:6章/日×5日/週×4週
②全70章:3.5か月→1周目:2章/日×5日/週×7週、2,3周目:5章/日×5日/週×6週
<学習の進め方>
・英文をコピーして解説を読まずにコピーに英文解釈の作業をする
・解説を読み込んで解釈方法を理解する
・その日の最後にもう一度きれいなコピーで英文解釈作業をする
・演習問題もコピーして週間復習では演習問題も同様に英文解釈作業をして解釈方法の理解を深める
6 長文演習
5までで長文読解の基礎を身に付ければ、後はひたすら演習あるのみです。
ここは目標に合った問題集を選んで総仕上げをします。
この学習でも並行して8の基礎英単語の学習も進めます。
<目的>
しっかり読むことを心がけつつ、試験時間を意識して早く読む技術を身に着け、問題を解くことに慣れる。
<おすすめ参考書>
TOEIC問題集:公式TOEIC Listening & Reading 問題集
TOEFL iBT問題集:TOEFL Practice Onlineテスト
英検問題集:英検過去6回全問題集
<学習の進め方>
・頭の中で英文解釈作業をしつつも、本番の時間を意識して速く読むことも心がけ、本番で通じる力を鍛える
7 入門英単語
2~4の英文法学習と並行して、英語学習入門レベルの英単語を習得します。
ここは、かなり根気を入れて徹底的に習得することが重要と思っています。
<目的>
あらゆる英文の基本単語となる、中学~高校基礎レベルの英単語を漏れなく習得する。
<おすすめ参考書>
究極の英単語vol.1(アルク)
<学習期間の目安>
全3000語:4.5か月→1周目:100語/日×5日/週×6週、2~5周目:200語/日×5日/週×12週
<学習の進め方>
〇当日の進め方
・その日に学習する章の単語に赤シートを被せてチェック
・意味を間違えた単語は×、怪しい単語は△をつける
・×と△の単語を例文含めて3回音読しつつ暗記する
・最後に×と△の単語に赤シートを被せてチェック
〇前日の復習
・前日に学習した単語のうち、×と△の単語に赤シートを被せてチェック
・意味を間違えた単語はさらに×をつけ、意味が合っていた単語は〇をつける
〇週間復習
・その週に学習した単語のうち、1つでも×か△がついている単語に赤シートを被せてチェック
・意味を間違えた単語はさらに×をつけ、意味が合っていた単語は〇をつける
〇2~5周目
・最後に×がついている単語に赤シートを被せてチェック
・意味を間違えた単語はさらに×をつけ、意味が合っていた単語は〇をつける
・×が〇になるまで繰り返し
8 基礎英単語
4~6の長文読解に向けた学習と並行して、長文読解に必要となる基礎レベルの英単語を習得します。
英単語はこのレベルまで習得した後は、資格などの目的に合わせた単語集で学習していきます。
<目的>
英語基礎力の完成に向けた高校レベルの英単語を習得する。
<おすすめ参考書>
究極の英単語vol.2(アルク)
<学習期間の目安>
全3000語:9か月→1周目:50語/日×5日/週×12週、2~5周目:100語/日×5日/週×24週
<学習の進め方>
・7の入門英単語と同様の進め方
以上、英語基礎力習得の学習法について紹介しました。
ここで紹介したのはゼロからスタートなプランのため、その時点でのレベルに応じてスタート地点は変わってきます。
かなり時間を要しますが、基礎力を身につけるためには非常に重要なステージです。
次回は次の英語応用力習得期について紹介したいと思います。
“英語基礎力習得” に対して1件のコメントがあります。